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githubでgit pushするのに認証を設定するには?

GitHubでpush操作を行う際の認証方法はいくつかありますが、以下に主な手法をいくつか示します:

SSHキーを用いた認証

1. **SSHキーの生成**: まず、SSHキーを生成します(既に生成されている場合はこのステップは不要です)。

ssh-keygen -t rsa -b 4096 -C "your_email@example.com"

2. **SSHキーの登録**: 生成した公開キー(通常は~/.ssh/id_rsa.pub)をGitHubのアカウント設定のSSHキーとして追加します。

3. **SSHエージェントにキーを追加**:

ssh-add ~/.ssh/id_rsa

4. **リモートリポジトリのURLをSSH形式に設定**:

git remote set-url origin git@github.com:username/repo.git

これでSSHキーを用いてgit pushを行えるようになります。

Personal Access Token(パーソナルアクセストークン)

GitHubは、2021年8月13日以降パスワードによる認証を非推奨としています。その代わりにパーソナルアクセストークンが必要です。

1. **トークンの生成**: GitHubのサイトで設定 → Developer settings → Personal access tokens に移動し、新しいトークンを生成します。

2. **トークンの使用**: git pushgit cloneを行う際にユーザ名としてGitHubのユーザ名、パスワードとして生成したトークンを使用します。

3. **リモートリポジトリのURLをHTTPS形式に設定**:

git remote set-url origin https://github.com/username/repo.git

4. **認証情報のキャッシュ**: git credential コマンドを用いると認証情報を一時的に保存できます。

git config --global credential.helper cache

これらは一例であり、企業や団体で使用する際にはさらにセキュリティ要件があるかもしれません。詳細はGitHubの公式ドキュメントを参照してください。

 

なぜ、リモートリポジトリのURLをHTTPS形式に設定 をするのか?

リモートリポジトリのURLをHTTPS形式に設定する理由は、HTTPSを用いた認証を行いたい場合に該当します。GitHubには主に2つの認証方法があります:SSHとHTTPS。それぞれには一長一短があり、用途や状況に応じて選択するのが一般的です。

1. **HTTPS認証の利点と使用ケース:**

- **初心者に優しい**: SSHキーの設定などが不要で、GitHubで生成したパーソナルアクセストークンを使用して簡単に認証ができます。
- **ポート制限**: 企業ネットワークや制限の厳しい環境であっても、HTTPS通信はほとんどの場合許可されています(ポート443)。
- **資格情報の一時保存**: git credential ヘルパーを使うことで、資格情報(アクセストークンなど)を一時的にキャッシュできます。

2. **SSH認証の利点と使用ケース:**

- **キーによる認証**: パスワード(またはトークン)を頻繁に入力する必要がなく、キーを生成・登録するだけで安全な認証ができます。
- **複数サービスでの利用**: 同じSSHキーをGitHub以外のサービスで使用することが可能です。

いずれの方法も高度なセキュリティを提供するため、どちらを使用するかは主に個々のニーズや環境に依存します。

したがって、「リモートリポジトリのURLをHTTPS形式に設定」するのは、HTTPS認証(パーソナルアクセストークンを使用)を選択した場合に適用されるステップです。SSH認証を使用する場合は、リモートリポジトリのURLをSSH形式(git@github.com:username/repo.git)に設定します。

 

git config --global credential.helper cache は何をしているのか?

git config --global credential.helper cache コマンドは、Gitの資格情報(認証情報)を一時的にキャッシュする設定を行います。この設定によって、同じリモートリポジトリに対する複数の操作(例えば git pullgit push など)で何度もユーザー名やパスワード(またはパーソナルアクセストークン)を入力する手間が省けます。

具体的には、このコマンドを実行した後で、例えば git push を行なった場合に認証が必要とされれば、ユーザー名とパスワード(またはトークン)の入力が求められます。この入力した認証情報は、デフォルトで15分間(900秒)キャッシュされます。この期間内に同じリモートリポジトリに対する操作を行うと、認証情報の再入力は不要です。

--global オプションはこの設定を全てのGitリポジトリに適用する意味ですが、特定のリポジトリだけでこの設定を行いたい場合は --local オプションを使用します。

キャッシュ時間を変更することも可能で、それには以下のように --timeout オプションを使用します:

git config --global credential.helper 'cache --timeout=3600'

上記のコマンドは、キャッシュ期間を1時間(3600秒)に設定します。

この機能は便利ですが、セキュリティが懸念される場面もあります。共有されたマシンやセキュリティが不十分な環境での使用は避けるべきです。

 

git credential コマンドはどのようなものがあるか?

git credential コマンドは、認証情報(資格情報)の保存、取得、削除などを行うための機構を提供します。

このコマンドは一般にスクリプトや他のGitの内部機構から使われることが多く、普通のユーザーが直接操作することは少ないかもしれません。

ただし、資格情報の保存方法を自分でカスタマイズしたい場面などで利用されることがあります。

 

以下は git credential の主なサブコマンドです:

git credential fill

このサブコマンドは、指定されたリモートURLに対応する認証情報を取得します。成功すると、標準出力に認証情報(ユーザー名とパスワードまたはトークン)が出力されます。

git credential approve

このサブコマンドは、指定された認証情報を保存します。この操作により、次回以降は自動的にこれらの認証情報が用いられるようになります。

git credential reject

このサブコマンドは、保存された認証情報を削除します。これは認証が失敗した場合などに有用です。

git credential helpers

このサブコマンドは、利用可能な認証情報ヘルパー(credential helpers)の一覧を出力します。

各サブコマンドは通常、標準入力を介して情報を受け取ります。たとえば、以下のようなシェルコマンドを用いて、特定のURLの認証情報を取得することができます:

echo "url=https://github.com" | git credential fill

これらのコマンドはしばしば git config で設定された認証情報ヘルパー(credential.helper)と連携して動作します。この設定によって、資格情報の保存場所や有効期限、その他の動作が決定されます。

公式のGitドキュメントには、これらのコマンドとそれらの使用例について詳しく説明されています。公式ドキュメントはコマンドラインで git help credential コマンドを実行するか、Web上で参照することができます。

 

トークンとsshどちらが推奨されているのか?

SSHとトークン(パーソナルアクセストークン)のどちらが推奨されるかは、特定の使用ケースや環境によります。GitHubやその他のホスティングプラットフォームは一般に、どちらの認証方式もサポートしていますが、それぞれには一長一短があります。

SSHキー認証

長所

- 一度設定すれば、複数回の操作でパスワード入力が不要。
- 同じSSHキーを複数のサービスやサーバーで使用できる。
- ユーザーごと、またはリポジトリごとに異なるSSHキーを設定できる。

短所

- 初めて設定する際に、SSHキーを生成し、それを適切な場所に保存、そしてホスティングサービスに登録する必要がある。
- SSHポート(通常は22番)がファイアウォールでブロックされている環境では使用できないことがある。

 

パーソナルアクセストークン(HTTPS認証)

長所

- セットアップが比較的簡単で、すぐに使用を開始できる。
- 通常のHTTPSポート(443番)を使用するので、多くのネットワークで制限されることなく利用できる。
- トークンごとに特定の権限を設定できる。

短所

- トークンはサービスごとに異なる可能性があり、複数のサービスを使用する場合には管理が煩雑になることがある。
- 一定期間毎にトークンを更新する必要がある場合がある。

追加の注釈

- GitHubは、2021年8月以降、パスワードによるGit操作を非推奨としており、パーソナルアクセストークンの使用が推奨されています。

どちらの方法もセキュリティが高く、どちらを使用するかは主に個々のニーズや特定の環境に依存します。

例えば、企業環境でポート22(SSH)がブロックされている場合、HTTPSとトークン認証が有用です。

一方で、頻繁に複数のリポジトリやサーバーにアクセスする必要がある場合、SSHキー認証が便利です。

 

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