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S3のストレージクラスは、Glacier(迅速読込)、Standard、One Zone-IA、Standard-IAなどがあります。このストレージクラスについて解説します。
S3のストレージクラスのそれぞれの特徴
S3はどのオブジェクトを利用するかによって最適なクラスが分かれています。
それぞれの特徴についてみていきましょう。
Standard
- ストレージクラス「標準」の場合
- AZを3つ以上利用して冗長化している
S3 Standardストレージクラスは標準的に頻繁に利用するデータストレージとして利用しますが、S3の中では最もコストが高いストレージです。重要性の低い、再生可能なデータを保存には、以前はRRSがコスト最適なストレージタイプでしたが、現在はRRSは非推奨となっており、かつStandardが値下げしたため、値段もStandardよりも高いです。それにより、以前はRRSを利用していたケースはStandardを利用することが多くなっています。レポーティング作成が完了次第、必要ないため一定期間で削除するライフサイクルポリシーを設定します
Standard-IA
- ストレージクラス「標準-IA」の場合
- 標準に比べて安価
- データの読み出しに対してお金がかかる
Standard-IAは低頻度アクセス用ですが、読み込みはすぐにできるため、突然の利用にも対応できます。かつStandardよりも安価に利用可能です。 Amazon S3 Standard-IA は、アクセスが頻繁ではないマスターデータの長期保存に適しています。従業員が業務データを利用した定期レポーティングを作成する際に加工・利用する一時ファイルは、データ処理のためにアクセス頻度は高くなるものと想定されます
One Zone-IA
- 「標準-IA」より安価
- データの冗長率が低く、データの読み出しに対して課金あり
- AZ1つ以上で冗長化している
- AZで障害時にデータが消滅する場合がある
One Zone-IA は、アクセスが頻繁ではないデータをレジリエンスが低い単一アベイラビリティーゾーンに保存することによってコストを節約します。 バックアップのコピーや再作成可能なデータサマリーなど、アクセスが頻繁ではない他のデータについては、One Zone-IA がより低価格で最適です。従業員が業務データを利用した定期レポーティングを作成する際に加工・利用する一時ファイルは、データ処理のためにアクセス頻度は高くなるものと想定されます
Glacier
- ストレージクラス「Glacier」
- 長期間データを保存する場合に利用する
- 標準と比較してもデータ格納料金は1/5
- データの読み出しに料金がかかある
- データの呼び出しに数分~数時間かかる
- 標準取り出し
- 3~5時間
- 迅速取り出し
- 1~5分
- 大容量取り出し
- 5~12時間
- ボールドロック
- ボールトロックポリシーを使用して、Glacier の各ボールトに対するコンプライアンス管理を簡単にデプロイして適用することができます
- ボールトロックポリシーで「write once read many」(WORM) などのコントロールを指定して、ポリシーをロックし、今後編集できないようにします。ポリシーをロックすると変更できなくなります。
- 標準取り出し
S3 Selectで検索することは可能ですが、DynamoDBを利用した検索手法の方が高速に実施することが可能です
圧縮ファイルに関連付けられたアーカイブIDなどのメタデータをS3に保存するのではなく、DynamoDBを利用する方が最適です
Glacier Deep Archive
- ストレージクラス「Glacier Deep Archive」
- 「Glacier」より安価
- データの読み出しに料金がかかる
- データの読み出しが長時間(12時間以内)
Intelligent-Tiering
- ストレージクラス「Intelligent-Tiering」
- コストの異なる低頻度/高頻度の2階層がある
- レクト別にアクセス頻度に応じて道で階層を移動
- 30日間 アクセスがない オブジェクトは低頻度 層に移動する
- アクセスがあると自動的に高頻度層に移動する