LXDとは?

LXD(発音は「レキシディー」または「エルエックスディー」とも呼ばれます)は、システムコンテナの管理ツールです。

LXDは、Linuxコンテナ(LXC)テクノロジーを基にしていますが、より使いやすく、柔軟性と機能を高めたものとして設計されています。

主な特性

- **シンプルなREST API**: LXDは、HTTP経由でリモート操作ができるREST APIを提供します。
- **イメージベース**: LXDは、イメージを使ってコンテナを簡単に作成できます。これらのイメージは、公式またはカスタムのものを使用できます。
- **スケーラビリティ**: 単一のシステム上で数百のコンテナを効率よく動作させることができます。また、複数の物理マシンにまたがってコンテナを管理することも可能です。
- **セキュリティ**: LXDは、AppArmorやSELinux、Seccompなど、多数のセキュリティ機能を使用しています。
- **高度なリソース制御**: CPU、メモリ、ディスク、ネットワークなど、各種リソースに対する詳細な制御が可能です。
- **仮想マシンのサポート**: LXD 4.0以降では、コンテナだけでなく仮想マシン(VM)も管理できるようになっています。

用途

- **開発とテスト**: 各開発者やCI/CDパイプラインが独立した環境で動作できるようにします。
- **アプリケーションの隔離**: 異なるアプリケーションやサービスを隔離して、リソース競合やセキュリティリスクを低減します。
- **マイクロサービス**: 複数のマイクロサービスをそれぞれ独立したコンテナで動作させることができます。

コンテナ vs 仮想マシン

LXDが扱う「システムコンテナ」は、従来の「アプリケーションコンテナ」(例:Docker)とは異なります。システムコンテナは、仮想マシンに似た使い勝手を持ちながら、ネイティブのパフォーマンスと低いオーバーヘッドを維持します。これは、複数のシステムコンテナが、1つのLinuxカーネルを共有するためです。一方で、仮想マシンはそれぞれが独自のオペレーティングシステム(カーネル含む)を持つため、より多くのリソースを消費します。

LXDを使用することで、高度に制御可能なコンテナ環境を短時間でセットアップできます。

それが、開発者やシステム管理者にとって魅力的な選択肢となっています。

 

オープンソースですか?製造元は?

はい、LXDはオープンソースのソフトウェアです。そのソースコードは主にGitHub上で公開され、誰でも閲覧、修正、貢献することができます。

このプロジェクトは、主にCanonical Ltd.によって開発・維持されています。Canonicalは、Ubuntu Linuxの開発元としても広く知られています。

 

LXDはApache License 2.0に基づいてライセンスされています。このライセンスは商用利用、改変、配布が許可されており、オープンソースの精神に則っています。

CanonicalはLXDをUbuntuとともに積極的に推進していますが、多くの他のLinuxディストリビューションでも利用することができます。

このようにして、LXDはLinuxコンテナの管理と運用に新たなスタンダードをもたらしています。

 

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