RESTful APIとは

RESTful API（Representational State Transfer API）とは、ウェブサービスの設計モデルまたはアーキテクチャスタイルの一つです。

REST（Representational State Transfer）は、ウェブの基盤となるHTTPプロトコルに適したアーキテクチャであり、これに基づいて設計されたAPIがRESTful APIです。

RESTful APIの主な特性は以下の通りです：

- 各リクエストはそれ自体で全ての情報が完結している必要があります。これにより、サーバーはクライアントの状態を保存する必要がなく、スケーラビリティが向上します。

- クライアント（通常はウェブブラウザやモバイルアプリ）とサーバーは独立しているため、それぞれが個別に進化することができます。

- レスポンスがキャッシュ可能かどうかを明示することで、性能を向上させることが可能です。

- RESTは独自の命令セットではなく、HTTP標準（GET, POST, PUT, DELETEなど）を使用します。これにより、APIの使用が容易になります。

- クライアントはエンドポイントのみを知っていればよく、バックエンドの内部構造について知る必要がありません。これにより、システムの柔軟性が向上します。

- RESTful APIでは、リソース（データモデルやオブジェクト）はURL（Uniform Resource Locator）によって一意に識別されます。

これらの特性により、RESTful APIはウェブアプリケーションだけでなく、モバイルアプリケーションや分散システム、クラウドサービスなどでも広く採用されています。

疎結合で拡張性が高く、多くのプログラミング言語やプラットフォームで利用できるため、多様な用途で使われています。