Terraform において、.tfファイル同士を明示的にincludeする必要はありません。Terraform は、現在のディレクトリ内のすべての .tf ファイルを自動的に読み込み、それらを結合して、1つの設定として扱います。

.tf ファイルを分割して構成要素ごとに分けることは、コードの可読性と保守性を向上させるために役立ちます。たとえば、provider.tfにプロバイダの設定を、main.tfにリソースの設定を、variables.tfに変数の定義を格納することが一般的です。

複数の .tf ファイルを使用する場合でも、Terraform はそれらを自動的に読み込んで処理します。ファイル内で使用される変数、リソース、および他の構成要素は、すべての .tf ファイル間で共有され、それらが1つの設定として結合されることに注意してください。

この自動結合機能により、.tfファイル間で明示的なincludeやインポートを実行する必要はなく、コードを綺麗に整理できます。ただし、ファイル間で変数やリソースを共有する場合は、適切な参照と名前付けが重要です。これにより、Terraformが正しくリソースの関係を把握できます。

 

ファイル間で変数やリソースを共有する場合の具体例を表示してください。

 

ファイル間で変数やリソースを共有する例を説明します。以下のように、3つの.tfファイルを作成し、それぞれに異なる設定要素を格納します。

  1. variables.tf - 変数の定義
hcl
variable "aws_region" {
description = "The AWS region to deploy resources in"
default = "us-west-2"
}
variable "instance_type" {
description = "The type of instance to deploy"
default = "t2.micro"
}variable "ami_id" {
description = "The ID of the Amazon Machine Image (AMI) to use"
default = "ami-0c94855ba95b798c7" # このAMI IDはAmazon Linux 2の例です。適切なAMI IDを指定してください。
}
  1. provider.tf - プロバイダ設定
hcl
provider "aws" {
region = var.aws_region
}
  1. main.tf - リソース設定
hcl
resource "aws_instance" "example" {
ami = var.ami_id
instance_type = var.instance_type
tags = {
Name = "example-instance"
}
}

この例では、variables.tfファイルで変数を定義し、provider.tfおよびmain.tfファイルでそれらの変数を参照しています。var.<変数名>構文を使用して、変数を参照できます。この例では、var.aws_regionvar.instance_type、およびvar.ami_idが変数参照です。

これらのファイルは同じディレクトリに配置することで、Terraformは自動的にそれらを読み込み、結合して処理します。ファイル間で変数やリソースが適切に共有され、明示的なincludeやインポートが不要です。

 

これら3つのtfファイルを同じフォルダに配置した上でterraform applyを実行すればよいのですね。

 

 

はい、その通りです。variables.tfprovider.tf、およびmain.tfファイルを同じディレクトリに配置した上で、以下の手順に従ってTerraformを実行してください。

  1. Terraformの初期化:

コマンドプロンプトまたはPowerShellウィンドウで以下のコマンドを実行して、Terraformを初期化します。

bash
terraform init

このコマンドは、プロバイダプラグインのダウンロードやバックエンドの設定など、Terraformプロジェクトの初期セットアップを行います。

  1. 実行計画の生成:

以下のコマンドを実行して、実行計画を生成します。これにより、Terraformが実際に適用する変更が表示されます。

bash
terraform plan
  1. 変更の適用:

以下のコマンドを実行して、Terraform設定ファイルに記述されたリソースの作成・変更を適用します。

bash
terraform apply

terraform applyコマンドを実行すると、確認プロンプトが表示されます。yesと入力してEnterキーを押すと、設定ファイルで定義されたリソースが作成されます。

これで、3つの.tfファイルを同じディレクトリに配置し、Terraformを実行する方法が分かりました。ファイル間で変数やリソースが適切に共有され、Terraformが自動的にファイルを結合して処理します。

 

tfファイルの修正ごとにterraform init, terraform planコマンドの実行は必要ですか?

 

terraform init コマンドは、プロジェクトの初期セットアップを行うために使用されます。プロバイダプラグインのダウンロードやバックエンドの設定が必要な場合に実行する必要があります。.tfファイルの修正ごとに terraform init を実行する必要はありませんが、新しいプロバイダを追加したり、バックエンドの設定を変更したりする場合は再度実行する必要があります。

一方で、terraform plan コマンドは、Terraform設定ファイルに記述された変更内容を確認するために使用されます。.tfファイルを修正するたびに、変更が適切に行われているか確認する目的で terraform plan を実行することが推奨されます。これにより、意図しない変更やエラーがある場合に事前に検出できます。

まとめると、.tfファイルの修正ごとに terraform init を実行する必要はありませんが、terraform plan を実行して変更内容を確認することが推奨されます。そして、最後に terraform apply コマンドを実行して変更を適用します。

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