AWS CloudFrontでは、デフォルトで全世界のエッジロケーションが利用可能です。しかし、特定の国や地域のエッジロケーションだけを使用する、または除外するように設定することもできます。このような設定は「Geo-Restriction」(地理的制限)や「Cache Behavior Settings」(キャッシュ挙動設定)で行うことが可能です。

### オプション1: Geo-Restriction(地理的制限)

1. AWSマネジメントコンソールで、CloudFrontのダッシュボードに移動します。
2. 対象となるDistributionを選び、Restrictions タブをクリックします。
3. Geo-Restriction セクションで、特定の国を許可または除外する設定を行います。

### オプション2: Cache Behaviorの設定

特定のエンドユーザーからのリクエストを特定のエッジロケーションにルーティングする設定は、AWS Lambda@Edgeを使用してカスタムロジックを作成することで実現できます。

### オプション3: Price Classの設定

1. CloudFront Distributionを作成または編集する際に、Distribution Settings タブ内で Price Class を設定することができます。
2. 以下のオプションから選ぶことができます。
- Price Class All: 全ての地域のエッジロケーションを使用(デフォルト設定)
- Price Class 200: アメリカ、欧州、日本、韓国、オーストラリア、インドなど
- Price Class 100: アメリカ、欧州

これで、特定の地域のエッジロケーションのみを使用するように設定できます。

注意: 特定のエッジロケーションを使用するように設定すると、その地域でのパフォーマンスは向上する可能性がありますが、他の地域でのパフォーマンスは低下する可能性があります。また、料金体系にも影響が出る場合があります。設定の変更前にその影響をよく理解しておくことが重要です。

 

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