AWS CloudFrontとEC2(Elastic Compute Cloud)を連携してWebサイトまたはWebアプリケーションを公開する手順は以下の通りです。

### 前提条件
- EC2インスタンスが稼働中で、Webサーバー(例:Apache, Nginx)がインストールされている。
- EC2のセキュリティグループが適切に設定されている(HTTP/HTTPSが開放されている)。
- オプションで、EC2に設定されたドメイン名(もしくはIPアドレス)でサイトがアクセス可能である。

### 手順

1. **AWSコンソールにログイン**: AWS Management Consoleにログインし、CloudFrontのサービスページに移動します。

2. **新しいDistributionの作成**: 「Create Distribution」ボタンをクリックし、「Web」を選択します。

3. **オリジン設定**:
- Origin Domain Name: EC2インスタンスの公開IPアドレスまたは関連付けられたドメイン名を入力します。
- Origin Protocol Policy: 必要に応じてHTTP、HTTPS、または両方を選択します。
- その他のオリジン設定も適切に構成します(例:ポート、パスなど)。

4. **Cache Behavior**: 必要に応じてキャッシュの設定をします。通常、デフォルトの設定で問題ありませんが、特定のパスやファイル拡張子でキャッシュの挙動を変更することも可能です。

5. **Distributionの設定**: 必要な場合はSSL証明書を設定します。これがない場合、CloudFrontはデフォルトの*.cloudfront.netの証明書を使用します。

6. **Distributionの作成**: 全ての設定が終わったら、「Create Distribution」ボタンをクリックします。

7. **DNSの設定**: 作成されたDistributionには、CloudFrontによって生成されるURL(例:d1234abcd5678.cloudfront.net)が与えられます。このURLを使ってアクセスすることで、EC2のコンテンツが高速で安全に配信されます。独自ドメインを使用する場合は、このURLをCNAMEとしてDNS設定に追加します。

8. **テスト**: CloudFrontがEC2インスタンスのコンテンツをキャッシュして配信していることを確認します。ブラウザやcurlコマンドを使用してテストできます。

以上が基本的な手順です。高度な設定(例:エッジロケーションのカスタマイズ、WAFの導入、Lambda@Edgeでのロジック追加など)も可能ですが、これで最も一般的なケースでのWeb公開ができます。

 

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