terraformでよく作成されるtfファイル名と役目

Terraformのプロジェクト構成には標準的な方法がいくつか存在しますが、以下は一般的によく使用される.tfファイルの名前とその役目になります:

1. **main.tf**:
- **役目**: 主要なリソース定義やプロジェクトの核となる部分を記述するためのファイルです。
- **内容**: 通常はリソースやモジュールの定義を含む。

2. **variables.tf**:
- **役目**: プロジェクト全体で使用される変数の宣言を集めたファイルです。
- **内容**: variable ブロックで変数を宣言し、必要に応じてデフォルト値や説明を追加する。

3. **outputs.tf**:
- **役目**: Terraformがリソースを作成または変更した後に表示する出力変数の定義を集めたファイルです。
- **内容**: output ブロックでの出力変数の定義。

4. **provider.tf**:
- **役目**: 使用するプロバイダ(例: AWS, Azure, GCPなど)の設定と初期化に関連する情報を定義するためのファイルです。
- **内容**: provider ブロックでのプロバイダの設定、バージョン指定、認証情報など。

5. **backend.tf**:
- **役目**: Terraformの状態情報(.tfstateファイル)をどこに保存するか、またその方法を定義するファイルです。
- **内容**: backend ブロックを用いて、例えばS3バケットやTerraform Cloudなどのバックエンドストレージの設定を行う。

6. **data.tf** (オプショナル):
- **役目**: 既存のリソースや外部のデータソースから情報を取得するための定義を集めたファイルです。
- **内容**: data ブロックでの既存リソースのクエリ定義。

7. **locals.tf** (オプショナル):
- **役目**: ローカル変数の定義を集めたファイル。ローカル変数は、プロジェクト内での中間計算や値の変換に便利です。
- **内容**: locals ブロックでのローカル変数の定義。

上記は基本的なファイル名と役目になりますが、大規模なプロジェクトや複雑な構成の場合は、リソースタイプや用途ごとに異なる.tfファイルを作成することも一般的です(例: vpc.tf, ec2.tf, database.tfなど)。これにより、プロジェクトの管理やチームメンバー間のコラボレーションがしやすくなります。

 

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