Terraformのプロジェクト構造を考える際、一般的に以下のようなアプローチをとるのが良いでしょう。

1. **ルートディレクトリの main.tf**:
- 共通のプロバイダの設定やバックエンドの設定など、全ての環境で共有される基本的な設定をここに置きます。
- しかし、通常は環境ごとのディレクトリ(env/prdenv/stg など)にそれぞれの main.tf を持つのが一般的です。そのため、ルートディレクトリの main.tf は少なく、多くの設定は環境ごとのディレクトリに集約します。

2. **env/prdenv/stg 配下の main.tf**:
- 各環境固有のリソースや設定をこのディレクトリの main.tf に記述します。
- 例えば、本番環境のRDSインスタンスサイズやステージング環境のEC2インスタンスの数など、環境に依存する設定はここに記述されるべきです。
- また、各環境ごとに異なる変数や出力、バックエンドの設定などもここに置きます。

**ベストプラクティスとしての提案**:

- **モジュールの使用**: modules ディレクトリを作成し、再利用可能なコードをモジュールとしてまとめます。このモジュールは、各環境の main.tf から参照されます。これにより、コードの重複を避け、一貫性を保つことができます。

- **変数の活用**: 環境ごとの違いを変数でパラメータ化し、terraform.tfvars や環境変数を使用して各環境の値を供給します。

- **ステートファイルの分離**: 各環境のTerraformステートを分離することで、一つの環境の変更が他の環境に影響を与えるリスクを低減します。Terraformのバックエンドを利用してステートファイルを安全に保存します。

- **環境ごとのアクセス制御**: 必要に応じて、各環境へのアクセスを制限するためのIAMポリシーやTerraformのバックエンドのアクセス制御を考慮します。

これらのガイドラインを元に、環境ごとの差分や共通部分を明確に識別し、適切なディレクトリ構造やファイル構造を作成することで、Terraformのプロジェクトを効率的に管理できます。

 

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