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RESTful APIでステートレスな設計はどうやるのか?
ステートレス(Stateless)な設計とは、サーバがクライアントの状態を保持しないようにする設計方針を指します。RESTful APIにおいてステートレスな設計を実現するためには、以下のような考慮点があります。
1. すべてのリクエストが自己完結型であること
各リクエストは、それ自体で完結する全ての情報を含むべきです。つまり、認証情報、ペイロード(必要なデータ)、メタデータなどがリクエスト内に含まれるべきです。
2. セッション情報の外部化
クライアントの状態情報(セッション情報など)は、クライアントサイドか、独立したストレージ(例:データベース、キャッシュストレージなど)に保管するべきです。
3. クライアント側のステート管理
ステートレスな設計では、状態をクライアントが管理することが一般的です。例えば、ショッピングカートの中身、ログイン後のユーザー情報などはクライアント側で管理されることが多いです。
4. 認証トークンの活用
HTTPヘッダーに認証トークン(例:JWT、OAuthトークンなど)を含めることで、サーバはそのトークンを検証して認証・認可を行います。これにより、サーバがクライアントに関する状態を保持する必要がなくなります。
5. 非依存性の高いエンドポイント設計
各エンドポイントは、他のエンドポイントの状態や前後の呼び出しに依存しないように設計するべきです。これにより、スケーラビリティとメンテナビリティが向上します。
6. 無駄な情報を排除する
必要な情報だけをリクエストとレスポンスに含むようにし、状態に関連する不必要な情報は排除します。
以上のような設計原則に従うことで、RESTful APIはステートレスな設計を実現できます。このステートレス性が、RESTful APIがスケーラブルでメンテナブル、そして独立したコンポーネントで構成可能である理由の一つです。